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2006年11月10日 (金)

思い出の写真⑧

いやあ、ハワイから投稿してくれた梨花さん、懐かしい話にグッときました。今はオアフ島ですか? 幸せに暮らしているようですね。

ハワイには何度も行きました。お正月は巨大波を見て、撮影して、そして「今年もやるぞー」と、波にエネルギーを貰って帰国する、そんな旅を数年続けていました。 

あなたのお友達は、今はどうしてますか? もし連絡がとれるようでしたら、「いく坊、元気にやってるらしいよ」 と伝えてください。でも、懐かしいお話、本当にありがとう。また、遊びにきてくださいよ。

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さて、今回はクレナイニセスズメの作品です。この顔の目の回りのふちどりが面白いので、正面を向くのをひたすら待ったわけです。

大阪、丸ビルの「フジフォトサロン」で個展を行なったときのこと、20代の女性がこの作品を見た瞬間、「プッ」 と吹き出し、仲間のもとへと駆け出したのだ。

そして彼女は、3人の女性をこの作品のところへと連れてきた。ぼくはいったい何事なのか皆目解からず、遠くから彼女たちをボーと見ていた。さっきの彼女がこれこれ、と言って写真を指差した途端、なんと、全員が「ワーッ」と声をあげ、肩を叩きあっている。

なにしろバカ受けなのだ。それはそれで悪い気はせんのだが、自分でもかなり気に入っている写真なだけに、やはり気にかかる。この真面目なニセクレナイ、いや違った、クレナイニセスズメだ。この写真のどこがおかしいいんだよー・・・

ぼくは静かに後ろから近づき、「あのー、この写真そんなにおかしいですか?」と、単刀直入に聞いた。すると、彼女たちはいっせいに逃げ出した。「待てー・・・」 と言ったかどうかは忘れたが、彼女たちをどうにか取り押さえた。

「す、すみません」 とみんながぼくに謝る。素直ないい子たちではないか。「この写真ね、ぼくは気に入ってるんだけど、なにがそんなにおかしかったの?」 と、ぼくはやさしく聞いた。

「あんたが言って・・・」と、お互いに譲り合っている。結局、最初の子が白状した。「あのう、この写真の魚の目と、まったく同じ化粧をしてる占い師が、梅田の駅前にいるんです」 ときた。なんだとう、そんなことだったのかー。

その夜、さっそく梅田のクレナイニセおばさんを見にいったのだが、あいにく休業。以来、その占い師にはお会いしてはいない。大阪の皆さん、もしその方をお見かけしましたら、そして、了解を得ることができましたら、お顔を拝見したいものですねー。

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2006年11月 9日 (木)

思い出の写真⑦

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砂にペタリと張り付き、まったく動かない魚はカスザメと言う。体長は1,5メートルほど。本来は砂中にすっぽり潜っているので、全体像は見ることはできない。

「初島ダイビングセンター」の,美しき女性ダイビング・インストラクター、小野寺さんに教えてもらい、カスザメの存在に気がついた。

手前の頭部から少しづつ手で砂を払い、全体像を見えるようにした。でなければ、砂だけしか写らんからなー・・・。

ぼくは仁王立ちになり、カスザメの頭部をまたぐようにしながら、ややしゃがんでシャッターを切った。この位置が、もっともカスザメの形が解ると思ったからだ。海から上がると、小野寺さんの口から、意外な言葉が飛び出した。

「中村さん、よくぞご無事で・・・実はハラハラしながら撮影を見てました。カスザメは結構獰猛なんです。うちのオーナーは、正面から近づきすぎてかみつかれたんです。中村さんのあの格好なら、ま、間違いなく・・・こ、股間が・・・」

「え、えーっ・・・」と、どでんしたー。あそこが無くなったらどうやって・・・ 「おしっこすんの??」。 期待はずれのコメントで申し訳ないが、実際こんなことが起きたら大変なことだ。ぼくなんか、痛さも忘れて大切なものを「返せー」 と、なりふりかまわず取り返しにいくだろうなあ、きっと。

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MIYAMO さんへ

船酔いをするというMIYAMOさん。それって本当にお気の毒な話です。なにを隠そう、ぼくも船は超弱いんだよねー。それなのに今日までなんとか頑張ってきました。

船酔いのうえにひどい耳鳴り・・・もう20年も前からキーン、ザザザッなど、とれたことがありません。ぼくには静寂というものはもうないんです。グスン・・・

サーファーズ・イアーというやつだと思うんだけど、そのせいか、乗り物酔いはさらにひどくなりました。それに泳ぎは我流で、骨太のせいか、よく沈む。リゾートホテルのプールでクロールをやると、足が底に着いててよく笑われます。

そんな程度しかぼくは泳げませんよ。裸ひとつで海に放り投げられたら、まず、間違いなくすぐにおぼれるね。でも、ダイビングを始めて、マスク、スノーケル、フインの3点セットを身につけるうち、ものすごーく自信がついた。

今ではどんな荒波でも、これさえあれば死ぬことはないなと思います。MIYAMOさん、ダイビングは潜水だけではなく、いろんな意味で自信をつけさせてくれます。

揺れる船上でモタモタするから酔ってしまうんですね。ウエットも陸ですばやく着込み、船上では遠くを見るように努めます。すぐに潜れるように身の周りに準備しておきます。あなたは若いと思うから、順応性だってあると思います。

夢や希望は、それに向かっていってはじめて叶うものだから、どんどんチャレンジしてみてください。ジンベイザメといわず、イルカもクジラもラッコもハタタテダイも、それからえーと、ナマコもスベスベマンジュウガニも、みーんなあなたに微笑みかけてくれますよー。

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MIYAMO sann

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2006年11月 8日 (水)

水キチさんへ

昨夜遅く帰ってから、水キチさんの質問へ返事書いてたんだけど、そろそろ終わりというときに、プツンと原稿が消えてしまってね。あせったー・・・。ブログのクリーニングとかで、連絡はあったようなんだけど、うっかりしてたなー。

というわけで、もう一度書いているので遅くなり、すんません。おっしゃる通り、水中ではレンズ交換はできないので、何を撮るのか目的をもって海に出かけますね。だから、レンズもだいたい決まってきます。

とはいっても、海はなにが現れるか解からない世界だから、そこそこ何にでも対処できる態勢だけはとっていたいなと思います。結局、大型生物や、広~い風景用に13ミリや20ミリほどのレンズを装着したボディを1台。

魚やサンゴなどにとことん寄れる、ぼくのお気に入りの28ミリレンズ、または、20~40ミリほどのズームレンズを装着したボディが1台。

そして、小さなものをアップで撮れる、60ミリマクロ、あるいは105ミリマクロレンズを装着したボディが1台。この3機種があれば、たいがいのものはカバーできるので、一人でこの3台を水中に持ち込むこともありますね。

これらのハウジング(水中ケース)に、それぞれ2機のストロボを装備しているから、ご想像ください。それはそれは大変なもの。つくづく楽な商売ではないよ、と悲鳴をあげることもあるわけです。ましてや潮流が早くなったらさあ大変・・・

ときどき勇気を持って、(こんなの勇気といえるかどうかなんだけど)、1台に絞って身軽なスタイルで潜ることもよくあります。なぜなら、絶対にこのほうが撮影に集中できるから。生物を探すのも、撮影中も、ほかのカメラは大丈夫かな? などと、余計な心配はせずにすみますからね。

アマチュアの方には、機材は欲張らず、できればカメラは1台にして、そのレンズで寄る、離れるなどして構図を決める訓練をして欲しいな。それがぼくからのお願いです。

水キチさん、こんな感じでどうですか? 皆さんも何か疑問や不安があったら、どしどしご連絡ください。撮影に関する以外でもいいですよー。ちゃんと答えられればいいけれど・・・。

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2006年11月 5日 (日)

思い出の写真⑥

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この魚、イロイザリウオの赤ちゃんで、大きさは1センチほどだったかな。ガイドの人に指をさされても解からないほど、ちいちゃかった。

前足でしっかりと岩にしがみつき、ピクリとも動かなかった。うっかり動いたり流されたりしたら、いきなりパクリとやられる世界だから、幼魚のうちから真剣に、それも命がけで生きているわけです。

このときもカメラはニコンD200デジタルで、ニッコールの60ミリマクロレンズを使用してるが、何枚か撮っているうちに、とてもきれいな目をしているのに気付いた。

魚の瞳は、ストロボの当てる角度で大きな違いを見せるものだ。カメラ側から、というよりも、レンズ近くからストレートにストロボを当てると、魚の目はほぼ黒く写る。ところが、目というのは魚によって、実に美しい色合いと輝きを見せてくれるものだ。

魚の魚眼に対して、斜めから角度をつけてストロボを照射すると、目にイナズマが走ったり、写真のように、まるで宝石のような瞳を撮ることができる。こうなると、魚も生き生きと見えてくること間違いなしだ。というわけで、今回は魚の目を撮る技を披露しました。

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Marikoさんへ

デジタルカメラへのご質問にお答えしますね。ところで、あなたの持っているカメラは一眼ですか? それともコンパクトのデジカメでしょうか。本格派のデジカメでなくとも、かなり性能はアップしてますから、タイムラグの気にならない製品もあるはずです。

要するに安易に撮らないというのが大事だと思います。ファインダーをのぞき、カメラをしっかり安定させて撮っているとありましたが、それなら手ぶれの心配はないでしょう。

デジタルカメラは、従来のカメラのようなカシャッというシャッター音が低いので、シャッターを切ると同時に、撮れたと思ってカメラを動かしてしまいがちです。それが手ぶれを引き起こす要因となるようです。

次にタイムラグですが、仮にタイムラグがあったとしても、(以前はかなり顕著だった) それに慣れればいいわけです。魚の正面を撮ったつもりが横になってる・・・横のつもりが尻尾だけ、ということがよくありました。

でもプラス指向で考えれば、魚の動きを注意深く観察するようになるのです。そして、こういう動きになるだろう、と予測してシャッターを切るようになります。これって、動物的な感覚に近いものがあります。

要するに、なんでも便利になり、すべて機械のいいなりになっていいのかな? と思うわけ・・・今お持ちのカメラをとことんかわいがり、そのカメラの長所短所をできるだけ知ってあげることが、いい写真を生む最大のポイントです。

Marikoさん、どんな高級機カメラだって、一長一短はあるんですよ。完璧なものなんて、この世にはありません。

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