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2006年11月 4日 (土)

思い出の写真⑤

近海の海も、ようやく視界良好となり、きれいさを増してくる季節となった。我がスコールのスタッフも、今日は熱海沖の初島へ、たぶんクエの撮影に行ってるはずだ。というわけで、今日から3回連続で、初島で撮った作品をご覧いただきたいと思います。

     Photo_2       
この巨大魚がクエである。それも水深わずか十メートルそこそこ。巨岩が折り重なる傾斜地で、ご対面となった。非常にナーバスな魚なので、何度か見失なったが、ほとんど動かずにいると、どこからともなく現れた。それにしてもこの迫力。でも、やさしそうだったなあ。

カメラはニコンD200デジタルだ。レンズはシグマの24ミリ、ストロボもハウジング(水中ケース)も、SEA&SEA社製を使用。

ぼく自身、慣れてないこともあるが、デジタルカメラを使用する場合、極力手ぶれを起さないように気をつけている。高級一眼レフカメラともなると、タイムラグも気にせずバシバシ撮れそうだが、そこが落とし穴ではないかとぼくは思っている。安易に撮るのは要注意ではないかと。

このときのカメラの設定はマニュアルで、感度ISO100、シャッタースピードは125分の1秒、絞りはF8である。この魚はほとんど動かないから、フイルムなら、15分の1秒でもブレない自信はあるのだが、デジタルにはまだ慣れていないので、低速シャッターは恐い。慣れれば問題ないとは思うのですがね・・・。さてさて、次回は、かっわいい魚の登場です。

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2006年11月 3日 (金)

今日はへとへと・・・

とは言っても、もう午前3時になるから、昨日の話になるねー。我が家の胡蝶蘭の件では、いろいろなご意見ありがとう。それに、誤字のご指摘までいただきかたじけないです。おっぱじかくところでした。もうとっくにかいてるってが・・・。

家族は今日からグアム旅行なので、ぼくは愛犬リーフと数日留守番だ。家族を渋谷のリムジンバスの乗り場まで送り、そのまま新橋の、とある大手企業へと向かった。

実はこの日、ハイビジョンテレビの雑誌広告の撮影が入っていたのだ。新橋の会社内でインタビューを受け、その後、四谷の撮影スタジオへと向かった。そう、何を隠そう、ぼくの役目は撮影じゃなく、モデルだったんだー・・・。

スタジオ撮影では、「潜る格好で」 と言われたんだけど、「それだけはお願い、ゆるして・・・」 と頼み込んで勘弁してもらった。だって、スタジオ内でウエットスーツにボンベを背負い、水中カメラを構えるなんて、ものすごーく恥ずかしい。

でもね、一応ウエットスーツ、マスク、フイン、レギュレーター(呼吸装置)に、2台の水中カメラを持参した。でも、撮影では当日のラフな格好で、水中カメラを持っているスタイルに決まった。

「パッコン、パッコン、パッコン」 と、大型のストロボが光る。「はい、正面を向いてきりっとしたお顔で・・・」 それまで照れくさくてにやけていたのに、いきなり口を閉じてカメラを睨みつける。その瞬間、パコン、パコンと左右のストロボが走る。

「これでいきましょう」 画像を見ていたスタッフからOKサインがでた。「見てみませんか?」 と促されるが、恥ずかしくて見られる訳がない。「やっぱり潜って、撮ってるほうがええわ」 当然ながら、そういう結論に達した。

この広告は、幻冬舎発行の雑誌 「GOETHE](ゲーテ)1月号(11月24日発売)に、掲載されるそうです。みなさん、見るなよ、絶対見るなよ。見ないでくれー・・・頼む。そうそう、この雑誌は、キオスクでも売ってるって。 

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2006年11月 2日 (木)

ら、蘭が・・・

イッコさん、作品が届いたようですね。お買い上げ、本当にありがとうございます。額装はいかがですか? ところで写真だけれど、あれはイッコさんの言う、キンジョハナダイではなくて、惜しいんだけれど、キンギョハナダイと申します。たぶん、打ち間違えたんだと思うけど、みんなにキンジョキンジョと言うと、まずいかな? と思ってね。

_002_14 さて、この胡蝶蘭なんだけど、8月15日のブログに 「ついに咲いたー」 と一人でおおはしゃぎした蘭なんです。いくら手をかけてもどんどん弱っていって、もう駄目だとあきらめて、2年も外に放置していた蘭ちゃんなんですね。

都写美の写真展では、多くの方々から立派な胡蝶蘭をいくつもいただいたんだけど、さすがに花はすべて落ちてしまいました。んだども、ご覧ください。

あの、ほったらかしの蘭だけが、3輪の花をしつこく、じゃない、しぶとく健気に咲かせているじゃないですか。「これって造花だった?」 と本気に触れてみたほどです。いくつかてんてんとシミがあるけど、しゃきっとしてて見事なものです。

いただいた胡蝶蘭と一緒に、リビングにしばらく飾っておいてたんだけど、部屋の中が苦手なのか、少ーし弱りかけていたようだったので、また元の狭い通路に戻したんだけど、時折わずかに陽も当たるし、風通しもいいので、快適なのかもしれないなー。

蘭の花の命ってどれくらいなのか、まるで見当もつかないんだけど、どなたか教えてもらえないかなー?。 だってほら、よく聞くじゃない、「当水族館のジュゴンは満00歳を迎えましたー。これはわが国の新記録ですぅー」 っていう話。

ちなみにうちの胡蝶蘭は、開花して満80日(2006年11月2日現在)です。まだまだ元気です。もう完全に野生児と化して生きているようです。雨、風はもちろんのこと、ヒョウだろうが大雪だろうが、「真っ向から受けて立とうじゃないか」 そう言っている風にも見受けられます。

「マスコミの方々、最近嫌なニュースが多いですよね。こんなとき、人々はホッと心なごむような、身近なニュースを求めているのではないでしょうか。そんなとき、うちの蘭を・・・あー、もう止めにしないと・・・」

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2006年10月31日 (火)

思い出の写真④

           Photo_49   
思わずひざまずき、両手を合わせ拝みたくなるようなこの物体。一体なに? と思われた方も多いでしょう。ダイビング経験のない方ならなおさらです。

これは、サンゴの仲間のオオナガレサンゴだと思うんだが・・・ 海の中にはけったいなものが多くて、関心したり笑わせられたり・・・このサンゴに出会ったときも、なにこれーって、相当驚いたな。

沖縄の与那国島の海中で撮影したんだけど、背丈は1.5メートルほどもあってね。それはそれはオーラをかもし出していたんだよね。そのまま撮らずに帰ったらバチが当たりそうで、真剣に向き合って撮影したわけです。

タマゴ型のサンゴというのも珍しくて、なーんか笑えてね。そのつど、いけないバチが当たる・・・ と思い直し、心身ともに引き締めたのでありました。

カメラはニコノスRS,13ミリの超広角レンズで目いっぱいに寄ってます。ワイドレンズの基本は、とにかく夜、じゃない寄るに限ります。アマチュアカメラマンと潜っていると、本人は最大限に寄ったつもりでも、ぜんぜんということがよくある。

それと、なんでもかんでもストロボを発光させてしまう人も多いね。昨日も言ったように、自然光にするか、照明するかは、仕上がりがまったく違うように、見る人の印象も全然ちがうものになる。だから、きちんと目的を考えて撮るべきなんだよね。

この神々しい物体に出会ったとき、「これは自然光に限る」 と判断した。左手の丸みをカットしないように気をつけて撮ったわけです。左のわずかな空間をカットすると、とても窮屈な感じがすると思うし、神々しさも半減すると考えました。

フイルムは富士フイルムの「ベルビア100」 100Fもあるけれど、あれこれテスト撮影をした結果、水中は100に限ると判断した。ちなみにモノクロームは、富士フイルムの「ネオパン400プレスト」 を、昔から使っている。

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マツモトアキコさんへ

「機内から富士山撮ったー・・・」 という喜びの声、良かったねー。あなたが撮れた富士山は、飛行機からやや離れていたんでしょうね。ぼくのときはほぼ真下に近いところだったので、ぼくには撮れないアングルでした。

それなのに若きスチュワーデスさん、すっ飛んできて、「お客様、富士山とご一緒に、記念写真をお撮りしましょうか」 だもんねー。もうぶっとんじゃって・・・ぼ、ぼく・・プロ・・・とも言えなくて。あなたの撮った富士山、どんなだったか、見たいねー。

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2006年10月30日 (月)

思い出の写真③

Photo_45 「みなさん、この写真よーく見てごらん。ぼくの手の上にアナハゼという魚が乗ってるよ。最初は水中カメラの上に乗ってたんだけど、そっと手を差し出すとひょいと手のひらに乗ってきてね、かわいかったー。」

「そのうち、頭やほっぺたあたりをさすってあげるとうっとりしてな。やがて目をつむるんだよ。『ウッソー・・・』 ってが。だっておれにはそう見えたんだからしょうがねべ。場所は西伊豆の大瀬崎です。今行けばかなりの確立で体験できるはず。」

では、「思い出の写真」の3回目です。今回はこのアナハゼに出会う直前に撮影した作品をごらんください。

Photo_46 これはムラサキハナギンチャクといって、大型のイソギンチャクの仲間です。ぼく自身、めっちゃ好きなイソギンチャクで、なにしろ妖艶、この長い触手の動きはセクシーで、もうたまりません。できることならいつまでも、おそばにおいていただきとうございます。

Photo_47 上の写真は自然光で撮影したもので、下の写真は、NHKのライトマンのムービーライトをちゃっかり借用して、鼻吟着の(なんでこうなるの? 正しくはハナギンチャクです) の真上にかざしてもらい撮影したものです。

同じムラサキハナギンチャクでも、照明のある、なしでは雰囲気が違うもんでしょう。どちらを使用するかは個人差があるけれど、両者ともぼくの撮影意図は最初から違います。

自然界の中で、けなげにやさしく咲いている花のイメージを伝えたいのなら、自然光でしょう。とても神秘的でもあります。逆に、、まるでダリアのごとく色あざやかに、優雅な大輪として演出したいのなら、きっちり照明を当てて、見事な美しさを作品化するべきです。とはいっても、これはあくまでも、ぼく自身の見解であるということを、付け加えさせてもらいます。

撮影した機材です。カメラはニコンD200 デジタルです。レンズはシグマの14ミリを装着しています。水中ケース(ハウジングともいう)は、シーアンドシー社の「DX D200」を使用しました。。

今回の伊豆ロケはテレビの収録のほか、カメラテストも兼ねていました。水中ケースの全面ドームを、従来のアクリル製からガラス製に変えて、14ミリレンズとの相性を確認したかったのです。

もし、四隅の周辺まできちんとシャープなピントがくるようなら、来年予定しているジープ島の写真集は、このセットを多用したいと思っていました。

露出をいくらにすれば周辺が流れ、いくつ以上絞れば流れないか・・・そのテストを瞬時に行なったわけです。結果は上々でした。やったーです。これからおれの写真は変わるぞー・・・。

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2006年10月29日 (日)

思い出の写真②

久々に近海の海に潜ってきた。場所は西伊豆の大瀬崎だ。このところ事情があって、海外の海での撮影が多かったが、やはり大瀬崎は、とても面白い海だと思った。

事務所に戻ると、一冊の写真集が届いていた。大門直樹さんの「海中快晴」という写真集だ。(春風社、¥1800+税)。この大門さんの写真集を見て驚いた。キアンコウの幼魚など、足しげく大瀬崎に通わなければ撮れない作品が満載なのである。皆さんも書店でご覧になってみてください。

さて、思い出の写真2回目は、葉山の芝崎海岸で撮ったものです。引き潮の潮溜まり(タイドプール)の水深10センチほどの、浅ーいところに腹ばいになり撮りました。

Tシャツとジーパンに、マスク、スノーケル、フインという軽装で、海底をはうように移動して、被写体を探しました。じい一っと動かないでいると、エビがぼくの手に乗っかってきたり、トウシマコケギンポが穴からひょっこり顔をだしたりして、楽しいんだなーこれが。

じつはこの話、朝日新聞の紙面を飾るための企画なんだけど、だから水深10センチでも、きちんと作品に仕上げなければならなかった。そこで探したのが海藻・・・。

_6242466_1 浅瀬には何種類もの海藻が沢山生息していた。海藻はわずかなうねりの影響を受けて、倒れたり起きたりの繰り返し。じいっと観察しているうちに、とても美しい海藻があるのに気がついた。

タイドプールの撮影はデジタル使用ということだった。ぼくはデジタルカメラでも、露出はマニュアルで撮っている。この場合は、カメラをやや水面に向けてアオリ気味に撮影しているので、手前の海藻が暗くならないように気をつけた。

もっともお見せしたかったのが、陽光を浴びてキラキラ輝く海藻の部分だ。この光を失いたくはなかったので自然光で撮影した。かなり接近しているので、海藻のわずかな揺れでもブレてしまうので、シャッタースピードをあげて、海藻の動きを止めている。

この海岸はダイビングスポットとしても知られており、この日も多くのダイバーでにぎわっていた。何人かのダイバーが、タイドプールに腹ばいになっているぼくを見下ろしながら通りすぎていった。

「潜れない奴は、こんなところで写真撮って満足してんだろうなあ」 そんなふうに見られてはいないかと、ちょっぴり気恥ずかしいものがあった。でもね、水中写真なんて、どんな環境下でも撮れると思うんだよね。

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