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2006年10月31日 (火)

思い出の写真④

           Photo_49   
思わずひざまずき、両手を合わせ拝みたくなるようなこの物体。一体なに? と思われた方も多いでしょう。ダイビング経験のない方ならなおさらです。

これは、サンゴの仲間のオオナガレサンゴだと思うんだが・・・ 海の中にはけったいなものが多くて、関心したり笑わせられたり・・・このサンゴに出会ったときも、なにこれーって、相当驚いたな。

沖縄の与那国島の海中で撮影したんだけど、背丈は1.5メートルほどもあってね。それはそれはオーラをかもし出していたんだよね。そのまま撮らずに帰ったらバチが当たりそうで、真剣に向き合って撮影したわけです。

タマゴ型のサンゴというのも珍しくて、なーんか笑えてね。そのつど、いけないバチが当たる・・・ と思い直し、心身ともに引き締めたのでありました。

カメラはニコノスRS,13ミリの超広角レンズで目いっぱいに寄ってます。ワイドレンズの基本は、とにかく夜、じゃない寄るに限ります。アマチュアカメラマンと潜っていると、本人は最大限に寄ったつもりでも、ぜんぜんということがよくある。

それと、なんでもかんでもストロボを発光させてしまう人も多いね。昨日も言ったように、自然光にするか、照明するかは、仕上がりがまったく違うように、見る人の印象も全然ちがうものになる。だから、きちんと目的を考えて撮るべきなんだよね。

この神々しい物体に出会ったとき、「これは自然光に限る」 と判断した。左手の丸みをカットしないように気をつけて撮ったわけです。左のわずかな空間をカットすると、とても窮屈な感じがすると思うし、神々しさも半減すると考えました。

フイルムは富士フイルムの「ベルビア100」 100Fもあるけれど、あれこれテスト撮影をした結果、水中は100に限ると判断した。ちなみにモノクロームは、富士フイルムの「ネオパン400プレスト」 を、昔から使っている。

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マツモトアキコさんへ

「機内から富士山撮ったー・・・」 という喜びの声、良かったねー。あなたが撮れた富士山は、飛行機からやや離れていたんでしょうね。ぼくのときはほぼ真下に近いところだったので、ぼくには撮れないアングルでした。

それなのに若きスチュワーデスさん、すっ飛んできて、「お客様、富士山とご一緒に、記念写真をお撮りしましょうか」 だもんねー。もうぶっとんじゃって・・・ぼ、ぼく・・プロ・・・とも言えなくて。あなたの撮った富士山、どんなだったか、見たいねー。

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2006年10月30日 (月)

思い出の写真③

Photo_45 「みなさん、この写真よーく見てごらん。ぼくの手の上にアナハゼという魚が乗ってるよ。最初は水中カメラの上に乗ってたんだけど、そっと手を差し出すとひょいと手のひらに乗ってきてね、かわいかったー。」

「そのうち、頭やほっぺたあたりをさすってあげるとうっとりしてな。やがて目をつむるんだよ。『ウッソー・・・』 ってが。だっておれにはそう見えたんだからしょうがねべ。場所は西伊豆の大瀬崎です。今行けばかなりの確立で体験できるはず。」

では、「思い出の写真」の3回目です。今回はこのアナハゼに出会う直前に撮影した作品をごらんください。

Photo_46 これはムラサキハナギンチャクといって、大型のイソギンチャクの仲間です。ぼく自身、めっちゃ好きなイソギンチャクで、なにしろ妖艶、この長い触手の動きはセクシーで、もうたまりません。できることならいつまでも、おそばにおいていただきとうございます。

Photo_47 上の写真は自然光で撮影したもので、下の写真は、NHKのライトマンのムービーライトをちゃっかり借用して、鼻吟着の(なんでこうなるの? 正しくはハナギンチャクです) の真上にかざしてもらい撮影したものです。

同じムラサキハナギンチャクでも、照明のある、なしでは雰囲気が違うもんでしょう。どちらを使用するかは個人差があるけれど、両者ともぼくの撮影意図は最初から違います。

自然界の中で、けなげにやさしく咲いている花のイメージを伝えたいのなら、自然光でしょう。とても神秘的でもあります。逆に、、まるでダリアのごとく色あざやかに、優雅な大輪として演出したいのなら、きっちり照明を当てて、見事な美しさを作品化するべきです。とはいっても、これはあくまでも、ぼく自身の見解であるということを、付け加えさせてもらいます。

撮影した機材です。カメラはニコンD200 デジタルです。レンズはシグマの14ミリを装着しています。水中ケース(ハウジングともいう)は、シーアンドシー社の「DX D200」を使用しました。。

今回の伊豆ロケはテレビの収録のほか、カメラテストも兼ねていました。水中ケースの全面ドームを、従来のアクリル製からガラス製に変えて、14ミリレンズとの相性を確認したかったのです。

もし、四隅の周辺まできちんとシャープなピントがくるようなら、来年予定しているジープ島の写真集は、このセットを多用したいと思っていました。

露出をいくらにすれば周辺が流れ、いくつ以上絞れば流れないか・・・そのテストを瞬時に行なったわけです。結果は上々でした。やったーです。これからおれの写真は変わるぞー・・・。

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2006年10月29日 (日)

思い出の写真②

久々に近海の海に潜ってきた。場所は西伊豆の大瀬崎だ。このところ事情があって、海外の海での撮影が多かったが、やはり大瀬崎は、とても面白い海だと思った。

事務所に戻ると、一冊の写真集が届いていた。大門直樹さんの「海中快晴」という写真集だ。(春風社、¥1800+税)。この大門さんの写真集を見て驚いた。キアンコウの幼魚など、足しげく大瀬崎に通わなければ撮れない作品が満載なのである。皆さんも書店でご覧になってみてください。

さて、思い出の写真2回目は、葉山の芝崎海岸で撮ったものです。引き潮の潮溜まり(タイドプール)の水深10センチほどの、浅ーいところに腹ばいになり撮りました。

Tシャツとジーパンに、マスク、スノーケル、フインという軽装で、海底をはうように移動して、被写体を探しました。じい一っと動かないでいると、エビがぼくの手に乗っかってきたり、トウシマコケギンポが穴からひょっこり顔をだしたりして、楽しいんだなーこれが。

じつはこの話、朝日新聞の紙面を飾るための企画なんだけど、だから水深10センチでも、きちんと作品に仕上げなければならなかった。そこで探したのが海藻・・・。

_6242466_1 浅瀬には何種類もの海藻が沢山生息していた。海藻はわずかなうねりの影響を受けて、倒れたり起きたりの繰り返し。じいっと観察しているうちに、とても美しい海藻があるのに気がついた。

タイドプールの撮影はデジタル使用ということだった。ぼくはデジタルカメラでも、露出はマニュアルで撮っている。この場合は、カメラをやや水面に向けてアオリ気味に撮影しているので、手前の海藻が暗くならないように気をつけた。

もっともお見せしたかったのが、陽光を浴びてキラキラ輝く海藻の部分だ。この光を失いたくはなかったので自然光で撮影した。かなり接近しているので、海藻のわずかな揺れでもブレてしまうので、シャッタースピードをあげて、海藻の動きを止めている。

この海岸はダイビングスポットとしても知られており、この日も多くのダイバーでにぎわっていた。何人かのダイバーが、タイドプールに腹ばいになっているぼくを見下ろしながら通りすぎていった。

「潜れない奴は、こんなところで写真撮って満足してんだろうなあ」 そんなふうに見られてはいないかと、ちょっぴり気恥ずかしいものがあった。でもね、水中写真なんて、どんな環境下でも撮れると思うんだよね。

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2006年10月26日 (木)

思い出の写真①

まずは日ハムの優勝、おめでとう。中日も最後まで頑張って、緊迫したゲームを見せてくれました。それにしても、日ハムが44年振りですか?、見事優勝するとはたいしたものです。

ところで機内での面白話、みなさんお寄せ頂きありがとう。まだまだ受付ますからどんどんお送りください。

さて、今回から思い出に残る写真のエピソードをお届けします。その1回目は、パプアニューギニアで撮ったボロカサゴです。

この魚、どこがどうなっているのか解かるかなー。ボロカサゴは10分に1回ほど大アクビをする、そう聞いてはだまっちゃいられない。というわけでパプアに飛んだのでありました。

ボロカサゴは擬態の名人なので、ぼくには見つけられなかった。ロロアタ、リゾートのインストラクターであるヨシさんが見つけてくれたのはいいが、なんという頑固者。20分経っても30分経っても微動だにしない。

見つけてくれて指さされたときは確かに大アクビをしていた。だが距離があり間に合わなかった。「おお、やってるやってる」 と楽勝ムードいっぱいだった。

マクロレンズで口のアップを狙おうと、目の前まで接近し、カメラを構えた。手の届くところには、ワイドレンズを装着した水中カメラも用意しておいた。

ところがボロカサゴは相当にしぶとい。まったくアクビをする気配がない。このときつくづく思った。「ハッハッハ。日本からきたんだってぇ、お前の魂胆はお見通しだよ。パプアの魚をなめんじぁあない。おれと根競べするほうが間違いだ」

と、言われているような気がした。ついに1時間経過。タンクのエアーが無くなってきたので、ワイドレンズでも1~2枚撮っておこうと思い、ワイドの水中カメラに手を伸ばし、なにげなくボロカサゴを見て仰天した。

なんと、我慢に我慢を重ねた末の大アクビをしているではないか。「ウワーッ」 とワイド、とはいっても40ミリレンズを装着したカメラのファインダーをのぞき、シャッターを切った。

明らかにピンボケである。すかさずピントを合わせ2枚目のシャッターを切った。その瞬間、ファインダーは真っ暗になるので、アクビを写したかどうかは確認できない。自分にも自信はなかった。なにしろ2枚目を撮った直後には口は閉じていたのだ。

帰国しても直ぐに現像する気にはなれなかった。わずか2枚だ。それもピンボケに違いないと思っていたから、残りのフイルムはスナップを撮ってから数日後に現像した。Photo_44                                                                     

そのフイルムの上がりを見て信じられなかった。ボロカサゴの口を開けたのんきな姿が、2カット目にかろうじて写っていたのだ。

見ようによっては、ボロカサゴのあわてぶりがうかがえる。「あっ、おれとしたことがなんという・・・」 と言う落胆振りが手にとるように解かる。そう見えるのは自分だけか。

それにしても、なんというしぶとい奴なんだろう。アクビの原因はエラの掃除のためとも言われるが、完全にぼくに対抗していたとしか思えない。魚たちは人間の想像以上に、人間らしいのかもしれないね。

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2006年10月24日 (火)

おかしな話その③

えー、いよいよ3回目を迎えたおかしな話。今回は羽田から福岡へ向かう機内からです。作家の椎名誠さんと一緒でした。このときはスーパーシートの席だったが、椎名さんは原稿がたまっていたようなので、前の窓際の席にぼくは移った。

しばらくの後、なにげなく外をのぞいてびっくり。なんと、窓のほぼ真下付近に、真っ白い富士山がくっきりと見えたのだ。おもわずコンパクトカメラで美しい富士山を撮ろうとしたが、あまりに真下でうまく撮れなかった。

そのとき、アナウンスが流れた。「みなさま、ただいま左手下に、富士山がたいそう美しくご覧になれます」 するといっせいに窓にしがみつくように、みなさん写真を撮りはじめた。

ぼくも真下を覗き込み、再度撮影しようと試みたそのとき、小走りにやってきた客室乗務員にいきなり大きな声で「お客様」と、呼ばれた。なんか悪いことでもしたのかと驚いて振り返った。その女性は若く、胸には「研修」 のバッチが・・・

「お客様、富士山とご一緒に、記念写真をお撮りしましょうか??」 と言うと、首を傾けニコッとしている。思わず、ずっこけましたね。なんか突然照れくさくなっちゃって、「け、結構です」 と言ってしまった。

だが、その後冷静に考えてみても、どうやって写すというんだ、という疑問が頭から離れなかった。そこで、自分なりにあれこれ思案に暮れてみた。まず、富士山は真下だ。記念写真のためには、ぼくの顔をぴったりと窓にくっつけるしかない。

それでも両者を1つの画面に入れるとなると、彼女は座席の上にのぼり、ぼくの上に馬乗りにならなければ無理だ。そんなはしたないことを彼女はするだろうか。でも、自分から撮りましょうと言ったからには、どんどんはしたなく、大胆になってもいいから、傑作を撮っていただきたい。

とんでもない方向へと話が飛躍しちまったが、他に方法はないものかと考えてみた。あるんだなー、これが・・・。彼女は新人だから恐いものはない。せっせと原稿を書いている椎名さんに向かって、「ねえちょっと、手伝ってくれる?」 と言い、椎名さんとぼくに手鏡を渡すのだ。

その鏡に椎名さんは富士山を写す。その富士山をぼくが顔の近くで自分の鏡に写しとる。その鏡の富士山とぼくの顔を彼女はパチリとやるわけだ。 フー、つかれた・・・

あれから何年たつだろう。ときどき「撮ってもらえばよかったー」 と後悔している。

さて、みなさんにも機内での面白い話がきっとあるでしょう。どんどん投稿してくれると嬉しいです。みんなで大いに笑いたい。待ってるよー。

 

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2006年10月23日 (月)

おかしな話その②

昨日に引き続き、おかしな話第2弾です。この話、実はぼくの親友からこと細かく聞いた話だけど、今回は、ぼくの体験談風に書いたほうがなんとなく伝わりやすいようなので、あえてそうします。

では始めます。
「この日はよー、機内は満席でよ。自分の隣はいかにも田舎のおやじ、っていう感じの人でな。そのうちスチュワーデスが飲み物を聞きにきたんだよ。おれはまだ真昼間だし、一応コーヒーにしたんだけど、隣のおやじがな、いきなり『焼酎っ』 て言ったんだよ。」

「あるわげねべー・・・と思ったらあるんだなーこれが。そしたらな、スチュワーデスが、『どのようにお飲みになりますか? 』 って聞いたんだ。そのおやじ、返事しないんだよね。顔見てみたら、あきらかに怒ってんの・・・」

「スチュワーデスはもう一回聞いたね。それも丁寧に、『お客様、どのようにお飲みになりますか?』  そしたらおやじ、ブスッとした声で、『ちょびちょびだけど・・・』

「もう俺は必死に笑いをこらえた。スチュワーデスも大変だったようだ。だがさすがにプロ。平静を装い、こう続けた。『お客様、水割りですか、ロックですか』

おやじは『なんだ、じゃ水割り』 と、つっけんどんに言う。最初、おやじが怒ったのも無理はない。『なんでおれの飲み方を聞く? えぇっ、一気だろうが、ぐびぐびだろうが、大切にちょびちょびだろうが、悪いか? えぇっ、あんたには関係ねえだろう』 というところだろうなあ」

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2006年10月22日 (日)

おかしな話その①

久しぶりに海外から帰ってきたのだが、あの狭い機内でも、結構面白いシーンに出会うものだ。今日から3日間、実際にあった笑える話を一話づつご紹介しよう。

その①
シンガポールから成田に向かっていたときの話だ。ぼくの目の前を客室乗務員(スチュワーデス)が通ったので、「新聞ありますか?」 と聞いてみた。彼女はとびっきりの笑顔で、「ハイ、・・・日経、キリン、アサヒ」 と言ったのだ。

「キリンください」 と言うと、彼女はハッと我にかえり、「失礼しました・・・」 と小走りに逃げていってしまった。数分後、先ほどの客室乗務員は、山ほどの新聞を抱え現れた。どうやら新聞で顔を隠していたようだ。

「誰にでも失敗はある。1度や2度、いやこんな失敗はそうそうないだろうが、くじけず、まっすぐ前を向き、自分を信じて生きるんだ」 そう言おうと思ったが止めた。

彼女は6時間あまりのフライトのうち、何度かぼくの前を通ったが、その都度ほんのり顔を赤くしているように見えた。。恥ずかしかったんだろうなあ。ただ、いつもかけるように通っていった。お気の毒になあ。お顔の形から、日本人だと思うのだがどうだったかナー・・・。

そして明日は、隣の座席のおやじ(おれもそうだけどー)の話だぞー。

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2006年10月21日 (土)

異常気象を実感

001 ミクロネシアのチュークにある、直径35メートルの島、ジープ島ロケから急遽帰ってきた。来年はお客様を迎えて10周年になるのを記念して、写真集を発刊することになっており、その取材のロケであった。

だが、どうも天候がおもわしくない。通常のダイビングならなんら問題はないのだが、スカッとしない天気なのだ。風も強く水平線がかすんで見える。天候もころころかわりやすいので、これでは空撮もままならない。

というわけで、サッときりあげることにした。次回の撮影は来年の5月以降となる。グアムに1泊することになるが、タニヤンこと、谷島幸一君に連絡し久しぶりに会うことにした。

002 幸ちゃんはぼくの一番弟子である。事情があって今はグアム島でダイビングインストラクターとして働いている。

空港に出迎えてくれたこの車を見てぼくはドデンした。もう何十年前になるだろう、幸ちゃんに送った写真集に添えた一言が、車のドアにバッチリと書かれていたのだ。

もちろん幸ちゃんからの打診はあった。「あんなのでよかったら気にしないでいいけど」とは言ったが、あんなに派手にやるとは思いもしなかった。「おかげで、派手な車ということで、グアムではかなり認知度は高いです」とは、幸ちゃんの弁だ。

彼が一瞬背を向けたときドデーンとした。なんと、Tシャツの背にもドッカーンと「海と酒はいいね」と入っているのだ。いやはやこれほど気に入ってもらえるとは。

まもなく事務所です、と言って玄関に車をつけてくれて、またまたど、ドDE-ンしたなもー・・・。玄関の入り口のガラス戸にも「海と酒はいいね」と、でかでかと・・・。

みなさーん、とにかく見に行って。すぐグアムさえってみでけれ。おんもしれえよー、笑えるよー。んだども幸ちゃんのガイドは素晴らしいと思う。根っからまじめ男だし、写真の腕前はぼくが保証する。

写真派ダイバーにはうってつけのガイドをしてくれると思うので、みなさん、グアムにお出かけの節は、「DEJAVU」のタニヤンにひとこと、声をかけてみてはどうだろう

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2006年10月14日 (土)

南の島へ

青虫への反響をいくつもいただきました。みなさん、ありがとう。じつはあれからさらに観察したところ、びっくりすることがありまして・・・

かるーく背中をさすってあげたら、いきなり二本の真っ赤な触覚が、口の上あたりからビューンと伸びて・・・どでんしたなー、もー。

と同時に、なーんか甘いような臭いような香りが一体に漂い、くらくらしたなもー・・・危険だと知ると、威嚇のつもりなんだろうけど、いきなりびゅーんなんだもん、誰だって、どんな生きものだって、あれじゃ驚くって・・・

「我が家の小さなベランダから、懸命に生きる青虫の知られざる生態をお届けしました。これで今夜最後のニュースを終わります」

というわけで、15日早朝から海外ロケに出かけます。帰国は25日になるけれど、それまではしばしのおわかれです。新しい情報をいっぱい用意して帰りますから、お楽しみに。また、写真とエピソードを交えた、ユニークなコーナーも設ける予定です。こちらもみなさん、どうぞご期待ください。へばー・・・えってくるー

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2006年10月12日 (木)

青虫を発見

_001_13 我が家の二階のベランダにはいくつもの鉢植えがあるが、小さなみかんの鉢には何度か蝶が止まっているのを見かけていた。そして今朝、鉢のふちの部分に何かが乗っかっているのを発見。

なんと、三センチほどの青虫がそれも二匹、それもお互い向きを変えてじいっとしているではないか。なんでこんなところに、それもソッポを向いてだ。

だが、文句なくかわいいと思った。それでよくよく探してみると、全部で五匹確認できた。みんな我が家から巣立っていって、大空に舞いあがっていくのかなー・・・と思うと、なんか里親のような気分になって、うん、よしよし、などと言ってしまうのだった。もうすぐミクロネシアロケに出かけるが、出発までに美しい蝶への変身ぶりが見れるかなー・・・

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2006年10月11日 (水)

盛岡の夜は更けなーい

_003_8 盛岡市の「いけばな桂流」のお家元、桂 春永さんとは古くからの親友だ。その家元から、一年に一度の文化講演会を頼まれていたので、久々に盛岡に出かけてきた。

いろんなことがあったが、まず驚かされたのが新幹線を下車した途端、家元がこのお着物姿ではなく、ジーンズ姿で「おつかれさまー」とホームで叫ぶではないか。もう一人のスタッフの方とホームで出迎えてくれたのだ。

んだども、改札の出口ではもう一人の先生も、出迎えてくれだどー・・・そしてタクシーで会場のホテルへと向かった。ホテルに到着し車から下車したら、な、なんと今度は玄関先で三人のお花の先生が出迎えてくれだどー・・・そしてチェックイン。部屋のカギを開げるどぎは一瞬構えだなー。開げだ瞬間、今度は五人ぐれいずらーっと並んでいだらどうするー。恐る恐る開げだら、そごにはだあれもえねがったー・・・ちょっとオレ、想像力たぐましいすぎだなー。

家元から、「お食事は何がいい? でも、いつも世界中でおいしいものを食べてますよねー」と言われ、一瞬返事に困った。「まあそうだけど、でもお腹は毎日きちんと減りますから」と答えたら、みんなに笑われた。

_001_12 講演会場の入り口には、先生たちによる海をイメージしたいけばなが飾られていた。心憎い気配りであった。左手にある素材は波をイメージしていると聞かされた。

盛岡ではひそかな楽しみが待っていた。盛岡冷麺である。聞くところによると、テレビの「どっちの料理ショー」で、なんと「さぬきうどん」と対決し、盛岡冷麺が勝ったというのだ。な、なんという・・・

_002_9 うどん好きのぼくとしては、なんとも気になる結果である。ではでは、ということで、さぬきうどんを負かしたという、「ぴょんぴょん舎」へ案内していただいた。実は数年前にも、椎名誠さんたちと盛岡駅前で冷麺を食べたことがある。

「うわー、太いゴム食ってるみてえだなー」と、その当時は思ったものだ。だが、それから数年後、一口食って驚いた。うんめいもんだなー、冷麺ってーと思ったよ、正直。これかー、さぬきに勝ったのは。と、さぬき派のぼくの心中は複雑でした。

そして帰路、なんとなくさぬきうどんを裏切ったような、重ーい気持ちになり、恵比寿に途中下車して改札手前のさぬきうどん屋に入り、「ごめんなー、さぬきぃ。ちょっとした出来心だったんだよー」と、すうどんを食ったのでありました。

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2006年10月 7日 (土)

雨のち快晴

Photo_43 北海道の帯広はどんよりとした1日だった。それでも本州の台風並みの天候よりは穏やかだった6日の日。空港にはお2人が出迎えてくれた。講演の関係者の方たちだ。

会場までの道のりはドーンと視界が開け、とても気持ちがいい。途中、とんでもなく広大な面積に、またまたとんでもない花が一面見渡す限り咲いているではないか。この時期、この場所、この花が・・・このオレの、この気持ち、この思い・・・こんなのどうでもいいか。な、なんでこんなに小さなひまわりさんが勢ぞろいしてんだよー。

聞くところによるとですな、なんでも肥やしになるらしいね。土壌が肥えるんだろうね。その日は帯広に1泊したが、今朝は朝から雨だった。1便で帰京すると、東京は昨日の雨がウソのように晴れ渡り、とてもすがすがしかった。そこで空に向け、ハイ、ぱちり。

_002_8 羽田からその足で、世田谷の東京農大の裏手にある、「和光小学校」に向かった。ここのグランドで、毎年開催される「いちょう祭り」があるからだ。

子どもたちははこの日、さまざまな踊りを披露してくれた。我が家の娘は朝が大の苦手なのだが、踊りの練習があるからといっては、6時半に起きて食事をし、毎朝早々と出かけていた。

_001_11 _003_7 ぼくがかけつけたときには、もうわが子たちの踊りが始まる寸前であった。そして最後は6年生のエイサーである。和光小学校の沖縄への取り組みぶりは半端ではない。

沖縄戦からはじまり、沖縄の文化や自然環境にいたるまで、とことん真剣だ。今年はぼくも講義を頼まれ、沖縄の海、とりわけサンゴ礁について授業をおこなった。毎年、6年生の修学旅行は沖縄である。ケラマ諸島の座間味島でシュノーケリングも行なう。

いちょう祭りのフィナーレは、子どもと父兄たちによるカチャーシーだ。みんな、本当に楽しそうだなー。よし、おいらも仲間入りだー・・・。

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2006年10月 6日 (金)

じゃんじゃん降り

_001_10 今日は全国的に大雨のようだ。こんな日はリーフの散歩もつらい。なんでちょろちょろとおしっこすんの? いっぺんにドバーッとやると、あまりぬれずに帰れるよ・・・と言ったところで犬はわかるはずもない。

勇んで玄関まで飛び出したはいいが、どしゃぶりにひるんでしまったようだ。外に出て20分ほどするととぼとぼとあるきはじめた。「くるんじゃあなかった」といかにも言いたげだ。

「いよっ、青いカッパお似合いだぞ」と、道行く人に声をかけられるが、その割にはみなクスクスと笑っている。かわいそうにリーフ、「ぼくって、似合ってないんだ」と、いいたげではないか・・・今からぼくは北海道だ。リーフ、待て。すぐ帰ってくるからな。1滴まーす。???

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2006年10月 5日 (木)

大御所がズラーリ・・・

Photo_42 写真家の野町和嘉(かずよし)さんとのツーショットです。昨日から野町さんの写真展、「アンデス」が、新宿三井ビル1Fの、エプソン イメージングギャラリー「エプサイト」で開催されました。

野町さんはまさに正統派の写真家といえますね。素晴らしいドキュメントを撮られる写真家で、海外でも高い評価を得られています。腰をすえ、じっくりとテーマに向き合う姿勢にはいつも学ばされます。これまで実に多くの作品を世に送り出してきました。

その結果、第3回土門拳賞、芸術選奨文部大臣賞、日本写真協会年度賞2回、講談社出版文化賞写真賞と、それこそ名のある写真賞を総なめの感じです。野町さんの作品を見ればそれも納得できるはず。

そのオープニングレセプションに出席したため、自分のラジオ番組は聴けなかった。会場には写真界の大御所がぞくぞくと集った。野町さんの師匠である、杵島 隆(すべて敬称を略す)、田中光常、桑原史成、水越 武、芳賀日出男、伊藤則美、海野和男、小松健一、市原 基、などの写真家のほか、

アサヒカメラ、日本カメラ、キャパや風の旅人の編集長、それにニコン、キヤノン、ペンタックス、オリンパス、富士フイルム、そしてエプソンのお偉方がズラーリ集合したのでした。水中写真界では、きょろきょろ見回しては見たものの、今回もぼくだけでしたー。さみしかったー・・・。

このツーショットを撮ってくれたのが、野町さんの奥さんである写真家の、榎並悦子さんなのであります。榎並さんは昨年、朝日新聞社から「Little People」という、外国の小人症の人々の暮らしに密着取材した、素晴らしく感動的な写真集を出版されました。テーマ的に重いように思われるでしょうが、こんなに笑顔に満ちた写真集はかつて見たことがないです。

今年度の、「講談社出版文化賞写真賞」に、ぼくは文句なくノミネートしたが、見事受賞されて、ホテルオオクラで行なわれた授賞式には、喜んでお祝いに出かけました。

みなさん、この機会に是非、野町和嘉さんの写真展に、そして榎並悦子さんの写真集をご覧になってみてください。ものすごーく、深い感動に包まれますよ。

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2006年10月 4日 (水)

ご、ごめん・・・

ACOさん、いつも写真集を気にしてくれてありがとうです。ところで、もうすぐ発売となる「海中奇面組」の奇面組が、えーと、なんでしたっけ?? なんとかスクール奇面組に似ていて、寂しい・・・というお言葉。も、申し訳ないです。

なにを隠そう、べつに隠さなくてもいいのだが、ぼくは「奇面組」のことを知らなかった。なんか、マンガのヒット作だと最近になって、よく行く西麻布の「串花」のオーナー、河野さんに知らされて,「え、エー・・・丸、バツ、さんかく、◆」となったわけです。

子どもの頃からマンガをほとんど読まず、漢詩だけに興味が(うそだけど) それがいけなかったのかなー。KKベストセラーズのとっても若い、バリバリの担当編集者が考えてくれたこのタイトルが、じつにおかしくてねー。今回は自分で考えたタイトルよりも迷わずこれに決めたんだよねー。ところがですね、彼の話しによると、タイトルのいきさつはぼくに伝えてあったとのこと。ぼくが完全に忘れてたとすると、恐いねー。

すでに何人かの人に指摘を受けているのも事実です。ぼくの勉強不足でした。もう直しようもないけど、でも、中身で勝負をいたしましょう。絶対に読者の皆さんを裏切りませんから・・・

書店で手にとったら、そこに戻さずレジにまっしぐらに突き進んでくださいね。そしてもし、中身もつまらんと思われたら、ぼくのところに着払いで送りつけてください。書籍代はお返しいたしましょう。でも、そのようなことがないよう、祈るばかりですが・・・

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2006年10月 3日 (火)

いよいよラジオが・・・

まったくもって恥ずかしながら、明日よりラジオの番組がはじまりますー。タイトルは「中村征夫の世界の国から」で、ニッポン放送の毎週水曜日、20:30分から50分までですー。放送エリアは東京のほか、栃木放送、茨木放送、ラジオ沖縄などです。よかったら聞いてくださいませー。3回で終わらないよう、がんばります。

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最終回の原稿を終えて

今、6年も続いた連載の最終回の原稿を書き終え、感慨無量に浸っているところです。富士通の発行する「FIND」の表紙写真と、600字の原稿を担当してきました。はじめは1年の予定でのスタートでした。それが2年、3年と続き、毎年暮れ近くになるとこれで最後かなあ・・・などと、スタッフたちと話あったものです。

富士通さん、大変お世話になりました。そして担当してくれた「シークコーポレーション」の片岡久子さん、いつも原稿遅れてすみませんでした。長い間、ありがとう・・・

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2006年10月 1日 (日)

ゆきおといくお

_002_7 岡本行夫さんと久しぶりにお会いした。東京湾岸のとある食堂で仲間たちと合流し、その後映写会へと突入した。夜景を見下ろす素敵な会場であった。

行夫さんはエジプトの紅海で撮られた水中写真を披露してくれた。デジタルカメラには一切手を出さず、ニコノスRSに超広角の13ミリ、そして魚などのアップには50ミリレンズを使用し、あくまでもフイルムにこだわり続けている。その姿勢はお見事としかいいようがない。

昨年のことだがパプアニューギニアの海で岡本行夫さんとご一緒したことがある。ものすごくバイタリティがあり、外交評論家 (前、内閣総理大臣補佐官)という職務は、体力もなければ務まらない仕事なのだということを痛感させられたのだった。

パプアの作品も素晴らしかったが、今回の紅海の作品はかなりの見ごたえがあった。魚群の流れを一瞬に切り取るわけだが、その構図が素晴らしい。動かないトゲトサカの構図や色彩も非常に冴えている。

「ぼくはこうして仲間たちと見せっこしてるだけで充分楽しいんですよ」 岡本行夫さんの言葉だが、この謙虚さが (外交評論家に対してなんという・・・)いいんですよねー。あっ、言い忘れたけど、ぼくはお世辞とランチョンミートは嫌いなんですね。今日まで本音で世の中を渡ってきたんですね。

ただ、ここに行夫さんの作品をご紹介できないのが残念でした。ちょっとだけね、と言って借用してくればよかったかなー。もちろん掲載の許諾をとってですけど・・・。

このツーショットは、行夫さんのカメラの師匠でもある、鎌田多津丸さんが撮ってくれました。夜景がぶれているところが好きですね。それにしてもオイラの顔のでかいこと。それに比べて行夫さんの顔の小さいこと・・・。んー、そうだったかなー???

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